ダストキャップ のお話

お客様から、ダストキャップついてお問合せが、時々ありましたので、説明いたします。

ダストキャップの説明にリップアップやリップダウンなどの言葉がありますが、これは、ダストキャップの外周つまりコーン紙に接する部分がどうなっているかです。

 

リップアップは、下の写真のように上(前)に折り返しがあるのです。

このダストキャップの良い点は、接着の仕上がりが良いことです。

糊がはみ出さないように、接着すると、糊の不均一などの手作業の粗から開放されることです。

 

次は、リップダウンです。これはダストキャップの外周が、下(ボイスコイル方向)に折れている形状です。

当社が販売している6種類のアルミ製のダストキャップは、すべてこの形状です。

コーン紙に装着した場合、接着剤は、リップとコーン紙で出来た部分に流れ込み固着しダストキャップとコーン紙が一体化します。

糊でリップは隠れます。

 

 

リップ無しが一番多いです。

JBL38センチ用の紙製ダストキャップは、殆どリップが付いてません。

ダストキャップは、全機種について共通していることは、球面の一部を切り取った形状です。

同じ口径のダストキャップでも、凹凸が異なります。

凹凸の違いで前から見たとき感じが大きく違います。

概してアルミ製ダストキャップは、平たい形状をしています。  

 

材質は、紙製が一般的です。

アルミ製も、加工性が良く、音域を延ばすことが出来るのでので、D130等に使用されます。

 

メッシュ生地の物は、タンノイの同軸 HDP385やHDP 315 に使用されます。

センターのツイーターの音を遮らず、しかもダストの侵入を防ぐ二つの役目を持っています。

更にメッシュ生地の物は、復元力が良好です。仮になんらかの理由で凹んでも痕が残らず復元します。

紙やアルミは、復元しても痕が残ります。

 

あと少数派ですがフェルト製のものもあります。