オリジナルVS当社リコーンキット JBL D130のパーツ比較

今回の店長日記は、第2回目のオリジナルコーンアッセンブリーとの比較シリーズです。

 

当社のスピーカーパーツは、メーカーのオリジナル部品ではなく、いわゆるアフターマーケット品(社外品)です。

なるべくオリジナルに近い似た部品を集めてリコーンキットを企画販売しています。

販売する側としては、オリジナルにどれだけ近いのか比較することは、大事な業務です。

今回は、JBL オリジナルのD130のコーンアッセンブリーと当社販売のキット商品を写真で対比してみました。

 

まず 写真は、JBL D130のオリジナルコーンアッセンブリーです。

D130のコーンとしましては、通常#130-202が入ったものが有名です。しかし、このコーンは、そうではなく、#21057の刻印があります。これがオリジナルかどうかと申しますとこれもオリジナルといえます。次の2点えそう判断しました。ネットを調べたところ#21057もオリジナルとのコメントがあったこと。現在、コーンとユニットは、分離しているが、ユニットの状態からリコーンされたものではないと判断されること。

断線していますのでエッジとダンパを切り取っています。

 

 

右が 当社キットのコーンアッセンブリー、左がオリジナルコーンアッセンブリー (オリジナルのほうには、当社販売のエッジを付けて撮影しました。) 両者の重さ(コーンアッセンブリー:コーン紙、ダストキャップ、ボイスコイル、ダンパー、エッジ)を計ってみました。オリジナル36グラムVS当社42グラムでした。オリジナルのほうは、ダンパーとエッジが切り取られていますので3グラムほど重たいと思います。なお、当社販売のコーン紙は全体的にオリジナルより厚く確りしていますので、重さの条件を考慮に入れてもオリジナルよりも2~3グラム重いです。

 

次にボイスコイルの比較です。両者のコイル巻き線の幅、コイルの厚みは殆ど同じです。

ちなみにボイスコイル巻き幅 は、オリジナル7.9㎜VS当社 7.5㎜でした。

相違点は、ボビン(コイルの巻き型)の材質です。

当社VCは、カプトンという熱に強く変形しない、軽量な材質です。

オリジナルのほうは、材質不明ですが、軽量で熱に強い材質のようです。。

VC背丈は、、オリジナル21.3㎜VS当社23.0㎜でした。

ダストキャップの直径は、オリジナル103.2㎜VS当社103.8㎜でした。最近製造ロットが変わって、サイズが小さくなりまして

ほぼオリジナルと同サイズになりました。

 

オリジナルボイスコイルです。アルミリボン線エッジワイズ巻きです。

当社販売のボイスコイルです。ボビンはカプトン製です。こちらもアルミリボン線エッジワイズ巻きです。放熱孔の数もオリジナルと殆ど同じです。

 

オリジナルのコーン紙を表から撮影いたしました。フィックスドエッジには、ビスコロイドが塗布されています。アルミダストキャップは、傷ついていますが、輝きを押さえたアルミです。

当社販売のコーン紙です。コーン紙の色調につきましてオリジナルは、約40年前の物ですから、汚れて劣化しています。一方当社の方は、黒っぽい色調です。

 

オリジナルのコーン紙を裏から撮影いたしました。

 

当社販売のコーン紙(裏面)です。

 

以上 オリジナルVS 当社キットで写真による比較をして見ました。

当社販売のコーン紙につきましては、製造ロットによって厚さや色が多少変わります。

残念ながら輸入品ではよくあることです。

最後にまとめとして、40年~50年前のヴィンテージ物を再現しています。個々のパーツは、少しづつ

相違点がありますが、オリジナルパーツの供給が殆ど無い現状を考慮すると、当社のリコーンキットも

善戦しているのではないかと思います。

如何でしょうか