C45 メトロゴン レプリカ インプレッション

先日 完成したメトロゴンを試聴しました。

低音域: D130(弊社のキットでリコーン済み)

中高音域: 2420(弊社販売のチタンダイヤフラム)  + H5040

上記2ウェイ方式で、試聴しました。

オリジナルの組み合わせの205システムに近いものです。

クロスオーバー周波数 500ヘルツ

2ウェイ方式ですから、全体的にナローレンジです。

フリースタンディングのスピーカーと異なり、左右に音が音像が広がるタイプではありません。

箱は概して、良く鳴るほうです。

しかし、不明瞭な制動の効いていない鈍い低音では、決してありません。

その鳴きを利用して、音作りをしているようです。

これは、メトロゴンのボックスの箱鳴りの性質を前提として製造したキャラクターであると思います。

D130のキャラクターで、重低音域は不足していますが、中低域は明るくはずみ、分解能が非常に良い音です。

この構成ですと、ジャズ向きに思います。

中音域は不満はないのですが、500ヘルツで繋いでいるので、この小さいH5040のホーンでは、ホーンロードがかかっていないのではないかと思います。

JBLでは、この組み合わせでは、1200ヘルツのクロスオーバーを推奨しています。

 

中音域はクリアで明快な張りのある音が出ています。

高音域はH5040がほぼ直角に曲がっていますので、高音域が少々犠牲になっていると思われ、不足気味です。075ツイーターが欲しいところです。

 

1962年の2 JBLカタログのメトロゴンの説明文を一部、一部紹介致します。

(私が訳しておりますので少々意訳になっています。)

  メトロゴンは、程よいサイズのボックスから全帯域のステレオ音を発するユニークな再生装置です。

メトロゴンは2つのスピーカーシステムを内蔵しています。

また、カーブした音響リフレクターパネルが有効に機能するように、慎重に中央に配置されています。

その結果、横幅180センチ超の広さに立体的なサウンドステージを再現致します。

そこには、ライフパーフォーマンスのイリュージョンを台無しにする中音域の空白や、ハーモニーを損なうバラバラの演奏者は存在しません。