
6件
今週に出荷するパラゴンレプリカ(通算18台目)の梱包準備しています。
左右の箱の杢目は、オリジナルのように連続していませんが、左右対称になるように突板を貼っています。
長さ267㎝以上の突板を入手できないので、左右対称になるように貼りました。
左右箱でそれぞれに合板パレットに載せて梱包します。

右の箱の天板です。

天板中央付近です。 完全に左右対称ではありませんが、ほぼ左右対称です。 この杢目は、側板まで連続しています。
オリジナルは恐らく、天板~側板に杢目は連続していないと思われます。

左の箱の天板です。

組立作業のために、作業ポイントを注意書きしています。

前脚は、木ネジ5本で取り付けます。

後脚は、3本のボルトで固定します。

仕事で、スピーカーパーツを扱っていますが、ここ5年は新たにJBL ユニットを購入したことがありませんでした。
最近 JBL E140 の中古ユニットを入手したのでこの用途など述べてみます。
まず、第一の用途としてパラゴンレプリカの制作で使用します。
ウーハー用のバッフル板の開口が正確かや、ボルトサークルが正確かなどのチェック用です。
正確に加工したつもりでも、お客様のところで取付時に、寸法が合わないなどのトラブル防止のためです。
次に第二の用途として、リコーンマニュアルの改訂の写真撮影用に使用します。
現在のリコーンマニュアル は製作から8年くらい経過しています。
その間に作業方法の新しい手法など学びましたので、それを織り込んで新マニュアルを 編集するのです。
実際にリコーン作業して音出ししてみます。
第3の用途としてJBLオリジナルパーツの研究の為です。既に製造されて40~50年経過しています。
JBLオリジナルパーツは、情報の宝庫です。取り外したボイスコイルは、過大入力などでひどく破損していますが、
材質や寸法など参考になることが多いのです。 使用できませんが大事に保管して参考にしています。
JBL E140 の元箱 です。 E140は、フェライト版で減磁は少ないはずです。

見かけが綺麗ですが、断線しています。

分解して、大まかにクリーニングしました。

酷く破損したボイスコイルです。コーンアッセンブリーは破損していますが、非常に参考になります。

現在制作中のパラゴンレプリカのバッフル板確認のために取り付けてみました。マグネットが無いので取付は楽です。

近日中に納品予定のパラゴンレプリカです。
出荷前の恒例のリフレクター板・フロントレッグ+ホーンの仮取付です。
パラゴンの場合、リフレクター板が真ん中にきちんと納まらないいけません。
またフロントレッグ+ホーンの位置関係も 調和しないといけません。
この位置関係は、同じものを制作していますが、個体ごとに微妙に異なるので、微調整しています。


リフレクター板の浮き上がりが内容に調整しています。

リフレクター板を差し込むときにキズつけやすいのでこのような養生段ボールを添付しています。なお、キズ防止のため
リフレクター板底部にフェルトを貼っています。


フロントレッグの上部と下部が違和感なく設置することは難しいです。


ホーン内側も結晶塗装しています。

ロシアの侵略戦争を止めさせる手はないものでしょうか。
世界の英知を結集して、1日も早く停戦して頂きたいものです。
このようなことを切に思いながら、パラゴンレプリカの製作を進めています。かなり完成に近づきました。









スピーカーパーツの販売を始めて20年余り経過しましたが、過去に一度も説明したことのない、型番の解説を致します。
型番には、材質や、サイズ、規格などが記載されていますので、パーツの選びの参考としてください。
1 エッジワイズボイスコイル(リボン線巻ボイスコイル)
例 #1810-8・・・1810は型番、 8 は公称インピーダンス

2 丸銅線巻 ボイスコイル
例 KVC 6055-8・・・KVCはカプトンボビン仕様 6055は型番、 8 は公称インピーダンス コイルは2重巻

3 フラット ダンパー
例 FS 7000 C・・・FS フラットダンパー 、7000 7.000インチ外径、C 堅さ 中庸

ダンパーの堅さは5種類あります。A:柔らかい B:柔らかいが中庸に近い C:中庸 D:中庸より堅い E:堅い
4 カップ ダンパー
例 CS 4635 C・・・CS カップダンパー 、4635 4.635インチ外径、C 堅さ 中庸

年度末に パラゴンレプリカのレストアー分を出荷してひと段落しています。
更に今月末を目途にパラゴンレプリカの製作を進めています。
一方でC41 アンジェラス レプリカも販売中です。
今回は、販売中の個体を紹介いたします。
米松合板にウォルナット突板を貼っています。今回の製造ロットでは、パラゴンレプリカに反映するための新しい仕上げ方法を
採用しています。オーディーズオイルを突板に塗布してオイル仕上げにしてみました。
オイル仕上げと言ってもべた付きは無く、落ち着い仕上げになりました。

天板→両側板に木目が流れています。

裏蓋は、4ヶ所木ネジ留めです。バッフルには、JBL 075等用の直径約80mmの開口を空けています。
また合板の接合箇所は、強度が出るような接合方法を作用しています。

3本のアルミレッグは、ソリッドで、旋盤で加工したものです。 4Mネジで箱に固定します。 板面のキズ防止のため
フェルトを付けています。

裏蓋は、12mm厚ノAC級米松合板です。約5mmセットバックしています。

バッフル板は、AC級米松合板を削って制作しています。 厚さは不均一で、21mm~26mmくらいです。
