2021年4月

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昨年 5月末に完成した 300Bシングルアンプ です。

 約一年間、メインアンプとして試聴してきました。 

その間、音には、満足できない部分もありましたが、ガリボリュームである欠点を除き、全く安定した作動状況でした。

 ファイメット出力トランスの実力を追い求めて、部品換装を思い立ちました。新品ボリュームにも拘わらずガリが酷いことも、部品換装の理由です。

アンプがかなり重いので気軽に出来る部品交換ではありません。

 

オーディオ専科 森川忠勇 先生の設計記事(MJ誌)で製作したものです。 オーディオ専科でも販売されていた300Bシングル

アンプです。

真空管は、RCA 6C6, 桂光 300B、RCA 5U4G です。 やはり本物のWE 300Bが欲しいところですね。

コンデンサーは、47μFのものを1本残して残り3本は入れ替えます。

内部は、高熱に晒されるので、パーツ劣化が心配でしたが、特に問題点はありませんでした。 

シャーシが大きいので、配線がスカスカです。

新たに取り付けるパーツです。

アリゾナで購入したPEC の新品ボリュームのガリに懲りたので、どれも日本製の高信頼パーツを選びました。

左から、カップリングコンデンサ、整流用フィルムコンデンサ、インプットボリューム用です。

商品解説 アルテックALTEC  515(A)と 515B キットの違いについてです。

基本的な違いは、515(A)の方は、フィックストエッジ付き(紙一体型コーン紙)です。

一方 515B の方は、薄い4山のクロスエッジです。

そして、ダストキャップのセンター穴の口径が515(A)は小さくて、515Bの方が大きいのです。

515(A)用キットです。 コーン紙X2、ダンパーX2、ダストキャップX2、ボイスコイルX2、ガスケットX2です。写真に写っていませんが、

リード線X60㎝、ボイスコイルセンタリング用シムx4枚も付きます。

515(A)用フィックストエッジコーン紙、ダストキャップ等です。

515(A)用コーン紙です。 現時点の製造ロットのものは、やや薄くて、オリジナルに近いものです。

エージング期間が少し短くなりますね。

515B用キットです。

515B用キットのコーン紙とダストキャップです。

515B用コーン紙です。 薄い4山のクロスエッジが付いています。 コーン紙自体は厚くはないですが確りしています。

このコーン紙は、オリジナルとほぼ同じではないかと思っています。実は、以前にGREAT PLAINS AUDIO(アルテック事業継承社)の

パーツを見たときに、型番のこそ違いましたが、字体と材質全般に同じ物だったからです。

ダストキャップの開口の大きさが異なります。

左が515(A)用は、15㍉です。右の515B用は、27㍉です。どちらもメッシュクロス付です。

松山選手 マスターズ 制覇 おめでとうございます。 レジェンドになったジャンボ・青木・中嶋も達成できなかった快挙ですね。

テレビ解説の中嶋さんが号泣していたのが、この偉業を物語っています。

 

鋳物さんに外注していた次の製造ロット用のホーンと後脚が仕上がって来ました。全部で12個見えますが、左側の8個が今回入荷分です。 上の4個は加工中です。

加工中の4個です。 鋳型から取り出した鋳肌をサンドペーパーで研磨したので光っています。

更に工程を重ねてシュリンク塗装を行います。

後脚12個も仕上がって来ました。 後脚も同様に研磨して、アジャスタブルレッグ用のネジ穴を開ける加工が必要です。

右側が、鋳型用の見本です。見本は、オリジナルのコピー品ですが、肌が滑らかです。

内側も、右の見本の方が滑らかです。

 

 先日に注文したネジ類が、早くも本日に届きました。

ネジの種類が多くて、もしも使用時に、不適合などあったら困るので、検品しました。

9台分のネジを購入したので当分ネジの欠品で困ることは無いでしょう。

次に、新しい仕上げ方法を試してみました。 ブライワックスの試用です。

基本的に、ウォルナットの突板と同無垢材に塗布することになります。

ブライワックスは人気商品でカラーサンプルは沢山出回っていますが、

ウォルナット材に塗布したサンプルは見たことが無いので、実際に塗布してみたのです。

取り合えず4種類のカラーを入手してウォルナット材のサンプルに塗布してみました。

 

左からスパニッシュマホガニー、アンティークマホガニー、ウォルナット、ジャコビアン の4色です。

無垢材にも塗布してみました。 左からスパニッシュマホガニー、アンティークマホガニー、ウォルナットの3色です。

 

ブライワックスは、通常400㎖ 缶で販売されています。

 

 

昨日は、汚れ仕事でした。今日も同じ作業です。 

パラゴンレプリカのボックスには、30箇所程、木ネジの頭をパテ等で隠さなければいけない箇所があります。

その研磨が、埃が出るので汚れ仕事になるのです。

木ネジの頭をパテで隠す作業は、意外と手間な作業です。 

全く木ネジの位置が分からなくなるように隠すことは、一度の研磨で完了するものではなく、数回の研磨が必要なので手間なのです。

最近この手間な作業を少し楽にするサンドペーパーを導入したので、作業時間を少々カット出来ました。

 又、その前は、作業を一切行わず、金属パーツ等注文を行いました。

いつもの材料の調達のための注文で簡単と思われますが、パーツ等の種類が多いので面倒なのです。 

注文先の業者数は4社です。 

まず、消耗品等(サンドペーパー・手鋸・フェルト・塗料)のオーダーを大手の通販ショップに注文しました。

次に、ワンオフ(既製品ではなくパラゴンレプリカ専用のオーダーパーツ)の金属パーツを金属加工業者にオーダーしました。

オーダー量は、9台分ですからかなりの量です。

次にネジ業者に、注文しました。ネジは、種類が多いですが既製品です。 

ただし、アメリカのスピーカーを再現するのですからインチ規格(ウイットネジ)が多いです。 これも9台分オーダーしました。

最後は、金属素材の注文です。既製品を切ってもらい、当方で少し加工して使用するものです。

 この中で、ネジ類の注文は、種類が非常に多くて、専門的で、その上、

数量の制約(少量の販売が不可のものがある)ので時間が掛かるのです。

 今日も、昨日に引き続き、研磨の作業です。可能であれば、アルミホーンの研磨までできれば良いなと思っています。