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艶消し黒塗装を施しました。2度目です。
目的は、各工程で鉋掛けしたり、研磨したりして塗装が剥がれているところがある為、全体的に再塗装するのです。
養生に1時間、塗装に5分です。 養生に時間が掛るのは、パラゴンレプリカあるある話です。
裏側は、隅を念入りにスプレー掛けします。
リフレクター板もレールが嵌る溝を念入りに行います。
奥行の長いウーハーを装着できるように、裏蓋を改造します。 机上で設計できるのですが、念の為に実物大のダミーを制作しました。
納品に向けて、細部の仕上げを再確認しています。
低音ホーンの音の出口は、前から見えるところなので、スムースな仕上げが必要です。
これから、手直し致します。
左箱の低音ホーンの出口です。ここは表面がザラザラしているので、艶消し黒でスムーズになるように手直します。
右箱も同様に手直します。
バイオリンニスを3回塗布しています。やはり塗布回数が増えれば色が濃くなるので注意が必要です。
トランプ関税の適用が90日先延ばしになりました。この点は良かったです。
しかし、中国製と思われるパーツを販売している弊社では、アメリカVS中国の関税戦争の行方が心配です。
取扱パーツの原産国は、全く分かりません。一切原産国表示が無いからです。
それらの製品をアメリカから輸入しているので、関税を転嫁された価格で弊社が輸入しなければならないので、確実に値上げになります。
修理用パーツは、隙間産業でかなり小さい市場です。この出来事を契機に一気に市場の縮小・改変があるのではと危惧しています。
パラゴンレプリカの仕上げを行っています。ヴァイオリンニスをお客様から薦められて、お気に入りになりました。
仕上げの考え方の変遷ですか、パラゴンレプリカを制作し始めた2016年頃の初期は、表面をとにかく平にするためにペーパー掛けして、
硬い塗膜になるようにしていました。鏡面仕上げ的になって、爪で引っ掻いても無傷な状態をめざしていまいた。
ある時、ギターのギブソン工場の動画ツアーを見て、ギターの場合、薄い塗装の方が音が良いと説明していました。
必ずしも、塗膜が厚く硬くて、完璧な外観が良いのが良い音に繋がるのではないことが、頭の片隅にありました。
しかし、実際は、キレイな外観を求めるためにウレタン塗装を施していました。
そのうちに、JBLのオリジナルキャビネットは、べっとりと厚い塗膜の仕上げは無いということに気付いたので、オイル仕上げを採用しました。
そして最近は、ヴァイオリンニスを紹介して頂き採用しています。ヴァイオリンニスは、塗装というよりオイル仕上げに近い感じです。
アルコールニスですので、乾燥は速い方です。硬い塗膜を形成しないようです。それが、音質に良いのではと、思っています。
パラゴンは、楽器スピーカーと言われていますが、巨体に比して板厚が薄くて箱全体が共振しています。
表面積が広い仕上げ面の材質は重要で、音質を左右すると思っています。
最初期のパラゴンレプリカの仕上げ エボニー突板にウレタン塗装
ヴァイオリンニス 塗布 3回目
左右箱・リフレクター板に2回目のバイオリンニス塗布作業行いました。
木目がよりはっきりしてきました。このニスの良い点は、次の2点です。
1 突板との相性が非常に良い。 米松合板とウオルナット突板との接着を妨げないことです。
2 音質が向上する。このニスは、柔らかいです。 ウレタン塗装のような硬い被膜を形成しません。
爪などで簡単にキズが付きますが、硬くないので音が丸くなりそれが音質に良いらしいです。
右箱
右箱側面
リフレクター板
リフレクター板 右上
アメリカの相互関税政策で、日本からの製品等に24%の関税が課せられるようになりました。
不公正だと思います。
これは、アメリカから輸入品に 46%の関税が課税されていると見積もって相互関税が24%になったとのことです。
種々の製品・木材品・繊維製品・食物等を輸入した経験がありますが、46%の関税見積もりは、法外な値です。
一歩譲って10%の消費税を関税とみなすことはできます。 工業製品は、殆ど関税はゼロです。
しかし目に見えない数値化できない貿易障壁があると言えば確か少しはあると言えます。
繊維品・木材・食物は、確かに関税を課税されますが、輸入量の全体平均関税率は、多く見積もっても20%未満と思います。
これからどうなるのか、注視するしかないですね。
パラゴンレプリカのフロントレッグの仕上げ作業しています。サンド掛けしてから、バイオリンニスを塗布してみました。
120番→180番→240番→400番の番手でサンドペーパー掛け致しました。
フロントレッグの下部は、ウオルナット無垢材ですが、重さがどれだけあるのか測ってみました。両方とも1.2キロ超えでした。大きな箱を支える脚ですから
それなりの重さです。
バイオリンニスを塗布したところです。後は、本体の側板です。両方とも同じニスを塗布しています。