アメリカ旅行の回想 その5 スプルース グース を見てきました。

日本では見ることが出来ないものをアメリカで見てきました。

飛行機関係の展示は、やはりアメリカでしか見ることが出来ないものです。 

オレゴン州ポートランド郊外のマクミンビルのエバーグリーン エアー ミュウジアムを訪問いたしました。

ここを訪れた目的は、スプルース グースを見るためです。

この飛行機は、飛行艇でハワード・ヒューズが終戦時に1機のみ製造したものです。

デカプリオ主演の映画でも描かれていました。(2004年 ”アビエイター ”  マーチン スコセッシ監督 )

特筆すべきは、この巨大な飛行艇が、基本的に木製であることです。 

私も木を扱う者として 、この巨大機が木製であることに興味があったのです。

 

翼長 約97メートル 巨大すぎて 全貌が写せません。 実際に数キロ飛んだようです。ただし海面から数十メートルしか浮かなかったようです。スプルース グースの正式名称は、”ヒューズ エアクラフト H-4”です。 1947年 11月 初飛行。

右翼です。下に4~5機の小型機が見えます。 カルフォルニアから分解して運んだようです。

零戦ような小さなエンジンが、8発(3000馬力X8発)付いていますが、あまりにも巨体でパワー不足は否めません。

小さく見えるので零戦のようなエンジンと申しましたが、実際は、ゼロ戦のエンジン(後期型 1560 馬力)よりも

かなり大きくて強力な星形エンジンでした。

胴体のカットモデルです。やはりご覧のように主要材料は木材でした。厳選されたバーチ材やスプルース材の合板のようなもので外皮を制作しています。写真の外皮の合板は、バーチ合板のように見えます。なおスプルース材は、ピアノやギターに使用されています。

 全長 67m、翼長 97m、尾翼高 24mです。 現在の ボーイング 747や エアバス 380Aの大きさに匹敵します。

胴体の幅 7.42m、高さ 9.27mです。内部も見学できます。 映画で使用されたコックピットへの入場は、有料です。

大西洋横断初飛行のリンドバークのスピリット オブ セントルイスの展示もあります。 これはレプリカです。全米では、数機

有るようです。ワシントンDCの航空博物館でも同じものを見ました。

このエバーグリーン航空宇宙博物館は広大で、4つの巨大な建物と外にも飛行機ロケットの展示があります。奥にみえる建物は、宇宙関係の展示館です。じっくり見ると1日つぶせます。

これは、子供向けのプール施設です。747からウォータースライダーが出ています。驚くことに敷地内にチャペルもありました。