DD44000 JBL パラゴン レプリカ製作 21 こだわりの接着剤  ハイドグル-

パラゴン レプリカの制作では、あらたな試みとしてハイドグルー(膠)を使用します。

前回のメトロゴン レプリカの制作では、タイトボンドⅢをメインに使用しました。

タイトボンドⅢは、使用の状況は 色々ありましょうが、最高の接着剤の一つだと思います。

その優秀な タイトボンドⅢに替えてハイドグルーを使うのです。

パラゴンは1950年代後期に制作です。このころには既に優秀な接着剤が開発されていたようです。

当時のJBLのキャビネット制作の職人は、新しく開発された接着剤を使用したのでしょうか。

それとも古くから使用されている ハイドグルーを使用したのでしょうか。

私の調べでは、どちらを当時使用したのかわかりません。

もちろん設計図には、指定がありません。

一方で、弦楽器制作(特にバイオリン制作)では、名器が輩出された中世から現在までハイドグルーが専ら使用されているようです。

その一番の理由は、音が良いからでしょう。

ハイドグルーは、材料が獣の皮膚、骨等が材料で、少々悪臭があります。

それに約60度で湯煎する必要があり、取扱方法が現代に接着剤に比べて面倒です。

利点は、熱を加えれば接着箇所が、剥離しますのでやり直しが可能です。

やはり一番の利点である音が良いのではないかという理由で、ハイドグルーにしました。