スピーカーパーツ加工 教室 その3の2 ボイスコイルボビンのカット加工について

前回に引き続きボイスコイルボビンのカット加工についてです。前回は、丸銅線のボイスコイルのカットでしたが、今回は、エッジワイズ銅リボン線仕様のボイスコイルボビンカットです。 基本的に、作業で使用する道具や作業手順は、前回の丸銅線のボイスコイルのカットと同じです。異なる点をしいて挙げるならば、ボイスコイルの引出線がリボン状になっているため作業が容易です。、

 

今回の加工は、具体的には、ボイスコイルのボビン上部を5ミリカットする加工です。品番#1600-16 直径75ミリのアルテック515BやJBL2121他に使用する汎用のボイスコイルを使用してカットを行います。

 

 1   まずボイスコイルボビンは、デリケートで変形しやすいので、紙管に収めます。ここで、スカスカで緩い場合、

  荷造りテープ等紙管に巻いてピッタリ納まるようにします。これで外周を押さえても真円の変形は無くなります。

 2        次にコイル上端から、等間隔で印をつけていきます。この印のところでカットするわけです。カットは細工用

  のカッターで少しづつ慎重かつ丁寧に切り込みます。ここでご注意点は、2本引き出している銅リボン線を避け  

  てカットすることです

 

   写真は、フリーハンドで点線に沿って切り取ったものです。
もっと綺麗に仕上げるために、円周に沿って定規のようなものを当てて切ることもできます。
ボビンの材質は少し力を入れないと、カットできません。

    不均等な切り口を紙管に沿って、ペーパー掛けして、滑らかに仕上げているところです。

 カット前とカット後です。
以上のように作業は、割合簡単です。
リボン状の2本の引出線を誤ってカットしなければ、割合簡単な作業です。