JBL 2231A用 リコーンキットとオリジナルを比較しました。

今年も12月を迎え慌ただしい時期になりました。

平素から多くのお客様にご注文を頂き誠にありがとうございます。

当社のスピーカーパーツは、メーカーのオリジナル部品ではなく、いわゆる社外品です。

なるべくオリジナルに似た部品を集めてリコーンキットを企画販売しています。

販売する側としては、オリジナルにどれだけ近いのか比較することは、大事な業務です。

今回は、JBL オリジナルの2231Aのコーンアッセンブリーと当社販売のキット商品を写真で対比してみました。

 

まず 写真は、JBL 2231Aのオリジナルコーンアッセンブリーです。

日付1973年12月3日(1975年かも知れません。)の表示、2231A等の刻印や表記があります。

断線していますのでエッジとダンパを切り取っています。白いボイスコイルボビンの上端には、アンチモンリングの接着跡が残っています。

 

左が 当社キットのコーンアッセンブリー、右がオリジナルコーンアッセンブリー (オリジナルのほうには、当社販売のエッジを付けて撮影しました。) 両者の重さ(コーンアッセンブリー:コーン紙、ボイスコイル、ダンパー、エッジ)を計ってみました。オリジナル99グラムVS当社98グラムでした。

ボイスコイルの比較です。左が、当社VC、右がJBLオリジナルVCです。コイル巻き線の幅、コイルの厚みは殆ど同じです。

ちなみにボイスコイル巻き幅 は、オリジナル16.1 ㎜VS当社 16.0㎜でした。

相違点は、ボビン(コイルの巻き型)の材質です。

当社VCは、カプトンという熱に変形しない、軽量な材質です。

オリジナルのほうは、材質不明です。

もう一つ相違点は、当社VC背丈が、オリジナルより3ミリ高いです。

そのためダストキャップも大きいものを使用しています。

オリジナルのVCです。 ボイスコイルボビンの下方に見える黒い接着剤の跡は、アンチモンリングを取り去ったため残ったものです。

当社販売のVCです。ボビンはカプトン製です。

 

オリジナルのコーン紙を表から撮影いたしました。

当社販売のコーン紙です。コーン紙の色調につきましてオリジナルは、約40年前の物ですから、汚れて劣化していますが、黒っぽい色調です。一方当社の方は、青っぽい色調です。

 

オリジナルのコーン紙を裏から撮影いたしました。

当社販売のコーン紙(裏面)です。

 

以上 オリジナルVS 当社キットで写真による比較をして見ました。

当社販売のコーン紙につきましては、製造ロットによって厚さや色が多少変わります。

残念ながら輸入品ではよくあることです。

最後にまとめとして、40年~50年前のヴィンテージ物を再現しています。個々のパーツは、少しづつ

相違点がありますが、オリジナルパーツの供給が殆ど無い現状を考慮すると、当社のリコーンキットも

善戦しているのではないかと思います。

如何でしょうか。