C44-100 パラゴンレプリカ製作  ウォルナット突板 貼付

先月末に梅雨明けして安定した晴天でしたので、突板を貼ってみました。  

いつものウォルナット材の突板です。

この突板を貼る作業は、パラゴン製作で一番難しい技術ということを最近とみに感じています。 

石の上にも3年とい諺がありますが、この技術を自分のものにするためには10年掛かると思います。

 私の場合、前作のC45 メトロゴンの1号機から製作して8年です。

まだまだですが、最近試行錯誤して練習も繰り返したので、かなり納得行く仕事になってきました。

一言で表現するならば、素直な突板を貼ることは、ほぼ良い仕上げになるということです。

つまり、素直な突板になるように準備することが肝要ということです。

突板は、薄いとは言っても天然木ですので、あばれが多いのです。

そのあばれをいかに抑えるかということです。

 

突板(4X8版)3枚分貼りました。

オリジナルのこの部分は、杢目が連続しています。しかし270㎝近くの突板は入手できないので、ブック貼りしています。つまり

左右対称貼りです。木目を見ると左右対称に見えないかもしれませんが、ほぼ左右対称です。突板の製造過程で、

同じ箇所を薄くカットしたもので、全く同じではないのです。

左右の側板は天板の木目とい連続しています。

リフレクター板にも貼付いたしました。曲面貼付は更に難しです。

仕事の合間で、切り出したC30 ハーツフィ-ルド初期型の材料です。 精密カットではなく、粗カットです。

材料は、15㎜ACサンド米松合板・12㎜檜合板・19㎜パーチクルボード他です。

プロトタイプのため高価な19㎜ABマリン米松合板は今回使用していません。

これで3本分です。