ボイスコイルの出荷前検査につきまして

 今年も7月になりました。梅雨がたいへん短く、真夏の猛暑日が続いていますね。

皆様、体調は如何でしょうか。 熱中症にお気をください。

 今回は、ボイスコイルの出荷前検査につきまして説明致します。

ボイスコイルは、リコーンキットの構成部品や単品販売で出荷しています。

一番重視している点は、真円度です。 

ボイスコイルは、落とせば、すぐに歪む 超デリケートなパーツです。

これが崩れていると マグネットの一部に接触して適正なピストンモーション出来ません。

キャリパーで4方の内径を計測して、真円度を検査しています。

それに加えて、ダミーのマグネットギャップに落とし込んで、実際に接触がないか検査します。 

 

検体のボイスコイルをギャップに落とし込んだところです。 ギャップは1.0~1.2㎜ですが、

真円のボイスコイルを落とし込んだら、ストンと下まで落ちます。感覚的には、東西南北方面(全方位)に余裕がありますので

ギャップがたいへん広く感じます。 そのような場合には、真円度は問題ありません。

リコーン前に必ずこの検査を必ず行ってください。

次に、シムを付けて、ギャップに落とし込みます。

適度な厚さのシムを入れると、ストンと落ちません。 中途で止まります。 

このシムが適正な厚さなので、これをリコーンキットに添付します。

こんボイスコイルは、変形しています。 ギャップの一部に引っ掛かり下まで落ちません。