C30 JBL ハーツフィールド(初期型) レプリカ 2 ひな型のストーリー

昨日入手した ハーツフィールド(初期型)ひな型について、国内では、ほとんど入手出来ない 米松合板で制作されていたので、

不思議に思い、前オーナーにその経緯を聞いてみました。

まず、アメリカの木工家が、オリジナルを忠実に再現したことが判明しました。

このハーツフィールド初期型の場合、1953年頃のモノラルの時代のもので、2本ではなく単品で販売されていた。

その後、1960年頃には、ステレオ化になったために、同じものが左右2本必要になりました。

しかし、その時期にはハーツフィールドは、外観は同じでも内部は全く異なる後期型モデルになっていました。

同じものを入手できないので、オリジナルを忠実にコピーしたらしいのです。

つまりこのひな形は、ステレオ化時期に足りない片方のチャンネル用補う目的で制作されたもので、実際に音楽を聴いていたようです。

日本のバイヤーは、同じ仕様のものを2本揃えてステレオとして販売したいので、単品でも数多く調達して日本に輸入したようです。

それがこの1台のようです。

その後販売用ではなく、コピー制作用のひな型として建具屋に保管され、必要なパーツは外れされて紛失し、内部構造を見るために切り

取られたりしたようです。

最終的に私が、それを引き取ったということが顛末です。

 

#H5039 ホーン+ TDA 4001ダミーを載せてみました。 TAD4001は375よりも奥行が長いので、後ろに少し出ます。

レプリカですが、精巧にウォルナット突板は貼られています。

節一つもない良質な米松合板が使われています。

このように良質な米松合板はアメリカ国内でも入手が難しいのです。