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数日前にパラゴンレプリカを出荷したので、工房の混雑感が緩和されました。
出荷前は、3台置いていたのですが、1台消えただけでかなり圧迫感がなくなりました。
作業効率も上がるはずです。
近隣のホームセンターでカラ松合板12㎜厚を購入しました。
カラ松は割合米松に近い樹種です。
アメリカでは、ウエスタンラーチ(西洋カラ松)は、ダグラスファー(米松)と同じカテゴリーに扱われています。
価格は、少し下がって単価約2,000円でしたので購入しました。
用途は、裏蓋用です。
手前の作業台で組立等行います。
購入したカラ松合板 3X6 版
この合板は、家具用ではなく構造用合板です。グレードは、CD 級です。どの合板も節があるのですが、ひび割れと節が少ないものをセレクトしました。
パラゴンレプリカ 出荷しました。
この時期、例年であれば雨続きなのですが、幸運にも天気が良く無事に旅立って行きました。
ここ10日間は、たいへん暑かったのですが、天気が良かったので塗装等作業が進みました。
今日は、出荷前の確認作業として 左右箱+アルミホーン+前脚 の位置関係の調整と確認を行いました。
ここ数日、梅雨期にもかかわらず天気が良いので、塗装や仕上作業を行っています。
やはり天気が良いと作業が捗ります。
同時に入手し難いと思っていた木ネジ・六角ボルトを調達しました。
パラゴン用の特殊な部品ではありませんが、次第に入手が難しくなっています。
木ネジは、太めの物で、合板と合板を引き付ける力が強いものです。
これまでアメリカら入手していましたが、 国内で入手できて良かったです。
次に六角ボルトは、インチネジでこれも入手難です。
次第に製造数が減少しているようです。 制作台数の必要量を確保しました。
ドライバー装着用と後脚取付用です。パラゴンの設計図に推奨されているインチネジです。
当地は、一週間前に梅雨入りして毎日雨模様です。
出荷に向けて大事な作業を行いました。
左右本体箱を合体させて、リフレクター板を挿して、 各部の納まりや杢目との確認作業です。
LED 投光器で照らしています。黄色勝ちにみえますが、肉眼では良いお色にみえます。
本体の方にフェルトを貼っているので、リフレクター板にキズが付かないようになっています。
リフレクター板は,溝に正しく嵌っています。
今日は、朝のジョギングで、1匹のアサギマダラを見ました。
ここ日出町で観察できるのは珍しいのではないかと思います。
この蝶は、人が近寄っても逃げないので可愛いですね。
すでに梅雨シーズンに入っています。
ここ数日は、低温傾向で低湿度なので塗装仕上げに励んでいます。
フロントのエプロン部分を組み立てています。クランプで確りと締めています。
特別仕様の裏蓋です。奥行きの長いウーハーや大きいマグネットが干渉しないように、穴を開けて逃しを作っています。
補強材も干渉しないように斜めカットしています。
リフレクター板をスプレー塗装致しました。 手塗りが基本ですが、やはり筆等の跡が残るので、パラゴンの広い面は、スプレー塗布です。
養生に数時間かかり、スプレー塗装は10分です。
お客様からアルテック515等用コーン紙の欠点についてご指摘がございました。
出荷する場合、良品先出のポリシーで行っています。
つまり欠点の少ないものから先出出荷しています。
在庫量が少なくなると、欠点があるものが残りがちです。
今回は、お客様以下の点でご指摘がありました。
しかし輸入品であり、数社の中間業者が携わっていますので、欠点の改良は難しいのです。
製造ロットによる場合 や 在庫数が少ない場合には、製品に欠点がある場合がございます。
1 コーン紙外周の皺・・・プレス時に付いたもの
2 コーン紙外周の毛羽立ち・・・製造後に重ねて保管した時に付着した接着剤によるもの
昨日は、曇天でしたが、気温22度・湿度70%で安定していましたので、アルミ鋳造ホーンの結晶塗装を行いました。
二日に分けて、初日内側、翌日外側を塗装します。
専用塗料と塗装のコツがあり、試行錯誤して現在の仕方になりました。
また、エプロン部分の組立も行いました。
大きな力が加わる箇所ではありませんが、特殊な接合方法です。
外側の塗装は、明日に行います。
エプロン部分です。この面は裏側です。
木ネジ無しで、確実に接合できます。
接合面が広い接合方法です。
ウーハーボックス裏蓋の加工を行っています。マグネットの大きい奥行きの長いウーハーを取付可能にするための加工です。 パラゴンのウーハーボックスは、バッフル板が斜めに付いている為に、奥行きの長いウーハーを取付ると、マグネットが裏蓋に干渉します。これを解決するために、加工しています。
奥行きの長いダミーウーハーです。 奥行の長いマグネット と 幅の広いマグネットの2種類のダミーウーハーを作成しました。
完全に裏蓋に干渉するので、蓋が閉められません。
加工済みの裏蓋です。塗装前です。
このような開口を開けました。 後で上から合板で塞ぎます。
見えにくいですが、マグネットの角が干渉しないように、逃がしています。
20年ぶりくらいにMJ 無線と実験を買ってみました。
気になる管球アンプの製作記事がありましたので新旧のバックナンバー合計3冊購入しました。
パラゴンレプリカ制作やスピーカーパーツ販売で日々忙しくしていて、世の中の流れに取り残されていることは否めません。
新旧のこの雑誌を見て、その違いや変化に少々驚きました。
まず、ページ数です。1990年版は244頁690円・2022年版は174頁1,430円でたいへんスリム化しています。
1990年代に購入していたパーツショップの広告の多くが姿を消していました。
やっぱりこの業界の衰退が感じられました。
一方、薄くなり、価格は2倍になっています。
新しい方は、紙質が向上し、カラー写真も増えて見やすいです。
製作記事は、丁寧で写真も多いので分かりやすく有益です。
パラゴンのウーハーボックスは意外と狭いです。
マグネットが特に大きいウーハーは、マグネット角が裏蓋に干渉します。
その為に、裏蓋に溝を掘って干渉しないようにします。
取り合えずどんな感じかダミースピーカー取付けてみました。
バスケットはJBL 38㎝用です。 マグネット角が裏蓋に干渉することが分かりました。
スピーカーパーツ販売の仕事の合間にパラゴンレプリカ関係の加工作業をしました。
加工したリフレクター板は全部で8枚です。
上部の厚い部分のカットを行いました。
手鋸で真直ぐにカットするだけですから割合簡単な作業です。
販売する全部のリフレクター板ですので最後の作業です。
これと同じ作業を行うことは今後ありません。
右側が表面です。溝の部分に固定用のレールが嵌ります。 ハードボード9枚重ねです。確りと圧力を掛けて接着しています。
この湾曲の程度がたいへん難しいです。カーブがきつ過ぎても、緩すぎても良くないです。
圧力を掛けて接着した直後は、スプリングバックが多少ありますので、それを考慮して曲げます。
湾曲しているので、設計図通りの長さにカットすることは難しいです。短いと修復できないので数ミリ長くカットしています。
艶消し黒塗装を施しました。2度目です。
目的は、各工程で鉋掛けしたり、研磨したりして塗装が剥がれているところがある為、全体的に再塗装するのです。
養生に1時間、塗装に5分です。 養生に時間が掛るのは、パラゴンレプリカあるある話です。
裏側は、隅を念入りにスプレー掛けします。
リフレクター板もレールが嵌る溝を念入りに行います。
奥行の長いウーハーを装着できるように、裏蓋を改造します。 机上で設計できるのですが、念の為に実物大のダミーを制作しました。
納品に向けて、細部の仕上げを再確認しています。
低音ホーンの音の出口は、前から見えるところなので、スムースな仕上げが必要です。
これから、手直し致します。
左箱の低音ホーンの出口です。ここは表面がザラザラしているので、艶消し黒でスムーズになるように手直します。
右箱も同様に手直します。
バイオリンニスを3回塗布しています。やはり塗布回数が増えれば色が濃くなるので注意が必要です。
トランプ関税の適用が90日先延ばしになりました。この点は良かったです。
しかし、中国製と思われるパーツを販売している弊社では、アメリカVS中国の関税戦争の行方が心配です。
取扱パーツの原産国は、全く分かりません。一切原産国表示が無いからです。
それらの製品をアメリカから輸入しているので、関税を転嫁された価格で弊社が輸入しなければならないので、確実に値上げになります。
修理用パーツは、隙間産業でかなり小さい市場です。この出来事を契機に一気に市場の縮小・改変があるのではと危惧しています。
パラゴンレプリカの仕上げを行っています。ヴァイオリンニスをお客様から薦められて、お気に入りになりました。
仕上げの考え方の変遷ですか、パラゴンレプリカを制作し始めた2016年頃の初期は、表面をとにかく平にするためにペーパー掛けして、
硬い塗膜になるようにしていました。鏡面仕上げ的になって、爪で引っ掻いても無傷な状態をめざしていまいた。
ある時、ギターのギブソン工場の動画ツアーを見て、ギターの場合、薄い塗装の方が音が良いと説明していました。
必ずしも、塗膜が厚く硬くて、完璧な外観が良いのが良い音に繋がるのではないことが、頭の片隅にありました。
しかし、実際は、キレイな外観を求めるためにウレタン塗装を施していました。
そのうちに、JBLのオリジナルキャビネットは、べっとりと厚い塗膜の仕上げは無いということに気付いたので、オイル仕上げを採用しました。
そして最近は、ヴァイオリンニスを紹介して頂き採用しています。ヴァイオリンニスは、塗装というよりオイル仕上げに近い感じです。
アルコールニスですので、乾燥は速い方です。硬い塗膜を形成しないようです。それが、音質に良いのではと、思っています。
パラゴンは、楽器スピーカーと言われていますが、巨体に比して板厚が薄くて箱全体が共振しています。
表面積が広い仕上げ面の材質は重要で、音質を左右すると思っています。
最初期のパラゴンレプリカの仕上げ エボニー突板にウレタン塗装
ヴァイオリンニス 塗布 3回目
左右箱・リフレクター板に2回目のバイオリンニス塗布作業行いました。
木目がよりはっきりしてきました。このニスの良い点は、次の2点です。
1 突板との相性が非常に良い。 米松合板とウオルナット突板との接着を妨げないことです。
2 音質が向上する。このニスは、柔らかいです。 ウレタン塗装のような硬い被膜を形成しません。
爪などで簡単にキズが付きますが、硬くないので音が丸くなりそれが音質に良いらしいです。
右箱
右箱側面
リフレクター板
リフレクター板 右上
アメリカの相互関税政策で、日本からの製品等に24%の関税が課せられるようになりました。
不公正だと思います。
これは、アメリカから輸入品に 46%の関税が課税されていると見積もって相互関税が24%になったとのことです。
種々の製品・木材品・繊維製品・食物等を輸入した経験がありますが、46%の関税見積もりは、法外な値です。
一歩譲って10%の消費税を関税とみなすことはできます。 工業製品は、殆ど関税はゼロです。
しかし目に見えない数値化できない貿易障壁があると言えば確か少しはあると言えます。
繊維品・木材・食物は、確かに関税を課税されますが、輸入量の全体平均関税率は、多く見積もっても20%未満と思います。
これからどうなるのか、注視するしかないですね。
パラゴンレプリカのフロントレッグの仕上げ作業しています。サンド掛けしてから、バイオリンニスを塗布してみました。
120番→180番→240番→400番の番手でサンドペーパー掛け致しました。
フロントレッグの下部は、ウオルナット無垢材ですが、重さがどれだけあるのか測ってみました。両方とも1.2キロ超えでした。大きな箱を支える脚ですから
それなりの重さです。
バイオリンニスを塗布したところです。後は、本体の側板です。両方とも同じニスを塗布しています。
今日で事務年度も終わりです。
ここ数年来の懸案事項も解決して明日から新年度です。
輸入業ですからトランプ大統領の関税政策はたいへん気になります。
中国・台湾・タイ・ベトナム・インドなど製造したパーツをアメリカの問屋が輸入します。
それらのパーツを弊社が輸入しているのです。
従って関税を賦課されれば、自動的に価格が上昇します。
それに加えて日本側で報復関税を賦課すれば更に価格上昇します。
そのようなことを心配しながら経済ニュースを注視しています。
パラゴンレプリカ制作も最終段階で、左右の箱の接合を行いました。
左右の箱を同じサイズの材料で制作していますが、左右を突き合わせてみると、木材や合板に歪みがある為にピッタリと接合しません。
それを修正して左右のがピッタリ合うようにする作業です。
具体的には、上辺3ヶ所、前辺3ヶ所の合計6本のダボで接合します。
ダボ材は、太さ10㎜のバーチ材です。
拡大写真です。
左右箱の天板接合部です。間隔はゼロではありませんが、1㎜ 以下です。
しかも、左右の杢目を流れるように配置が必要です。木目が流れるように配置しています。
300㎝以上の突板を入手出来ないので、ブック貼りをしています。つまり左右対称になるように貼っています。
前面・裏面6個のウエッジクランプで左右箱を引き寄せて接合します。
新製品のご紹介です。 たいへん珍しいいガウス4882用 46㎝コーン紙です。 46㎝ですから、球数が少ないです。更に希少なガウスですから今後は入手が難しいかもしれません。
最近は、コルゲーション付きのコーン紙が主流ですが、これは、スムーズコーンで高能率を狙った設計です。
#5419 の写真は、以下です。このような大きい写真を縮小して詳細ファイルに貼り付けています。
ジェンセン30㎝用コーン紙2種です。