ダンパー(スパイダー)のお話

 今日は、ダンパー(スパイダー)のお話です。

ダンパーは、表からみえませんが、大事な役割を担っています。

コーン紙と結合したボイスコイルが、不規則な動きをしないよう確り全方位360度から支えています。

正確に前後にピストンモーションするように支えています。

また、ダンパー自身の硬さで、再生音域の調節機能もあります。

例えば、厚く、硬いダンパーでは、前後のピストンモーションが、制限されるため、低域のレンジが狭くなります。(低域まで伸びなくなる。)

逆に 薄く柔らかいダンパーは、ボイスコイルの制動が弱くなるので、低音が豊かになります。

当社の販売しているダンパーには、硬さを表すA,B,C,Dの記号が、型番に表示されています。

JBL 38㌢用には、FS7000B,FS7000C,FS7000Dがあります。(ただし、FS7000Bは最近製造中止になりました。) 

FSは、フラットスパイダーの意味で、アルテックに使用されるCS(カップスパイダー)に対応する物です。

FS7000Cは、C硬度ですが、柔らかすぎず硬すぎずで、D130、2220、LE15、2231等に広く使用されています。

一方、FS7000Dは、D硬度で厚く硬いダンパーです。許容入力の大きいPA用の2205やE140等や46㌢の2245H等に使用されています。


FS7000C


FS7000D