店長&スタッフ日記

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パラゴンレプリカの製作で一番難しい技術は何かと質問されたすれば、今は迷うことなく突板貼りと答えます。

作業の慣れ、手順の変更、材料の変更、新しい道具の導入等で難度の高い作業内容は変わってきています。

以前から突板貼りは、難度の高い作業でしたが克服出来ていなくて依然として私にとって難しい作業です。 

その原因としては、作業条件が毎回変わるので、同じ結果にならないのではと思っています。

つまり、天然の突板木目の違いが大きくて、それに加えて気温・湿度が変わるからです。

同じ材料、同じ接着剤、同じ作業手順で行っても同じ結果にはならないのです。 

教えてくれる職人さんがいたらお金を払ってでも教えてもらいたいくらいです。

そこで練習です。

無仕上げのLE8-1用の箱に突板貼りの練習をしてみました。

パラゴンレプリカと同じウォルナット突板でマホガニーブラウン色です。

今回は、今のところ上手く行っています。 作業方法を変えて一筋の光明が見えてきました。 

この方法でやれば毎回同じ仕上げになれば、うれしいです。

練習用なので余った突板で貼りましたので木目が連続していません。

角も上手く貼れました。良い木目が出ています。

 

4月上旬にパラゴンレプリカを納品して、パラゴン製作から遠ざかっています。

 いまいちモチベーションが上がらないからです。

コロナ騒動で休んでいるわけではなく、300Bアンプの製作を進めたり、LE8-1用の箱のリフォームしたりしています。

お客様がお待ちなのでそろそろ、パラゴンレプリカの製作に取り掛かります。

 

右下のXRL 入力端子周りと中央の300Bヒーター回路を配線中です。 配線は、殆どWE単線を使用しています。古いものなので

絶縁が心配なので、熱収縮チューブを被せています。アース母線も配線中です。

部品配置は自分で考えてなかなか良いなと思いましたが、配線してみると配線の枝ぶりがあまり良くないと思いました。

LE8-1用の42リットル箱です。一見米松合板に見えますが、以前に販売されてい国産カラマツ合板です。 板厚が12ミリで2枚重ねています。 米松材で補強しています。これから突板を貼りますが、新たな方法で貼ります。 突板の貼り方は、木工作業でも一番難しいと思っています。 まだ自分の方法を確立していないのです。 いつも試行錯誤です。

新しく買ったPanasonic用のデジカメのレンズ(Panasonic製でライカ監修です。)の試験です。中間にある花にピントが合って前後がぼけています。ピント機能がシャープですね。

上の写真と同じ構図ですが、この写真は、手前の花にピントを合わせています。後のボケが顕著です。

★ノースウエスト トレーディングのスピーカーパーツをよろしくお願い致します。

 

 早くも5月になりました。令和の元号になった昨年に比べ、たいへん静かなゴールデンウイークになりました。

当地の大分県では、10日連続で コロナウイルス感染者が出ていません。自粛効果が表れているようです。

岩手県のみ現在まで感染者ゼロです。東京からの東北新幹線も通っているのにかかわらずゼロは、たいへん素晴らしいことです。

ここままゼロ行進を続けてほしいものです。  

 今日は、配送関係についてコロナ騒動下の現状をお知らせ致します。

 まず、パーツの入荷関係です。 製品等パーツは90%が輸入品です。 

アメリカからの輸入がメインでFedExを使用して製品が入荷しています。

FedExは自前の貨物機を飛ばして各国に発送しているので今のところ遅延はありません。

以前にも店長日記で取り上げましたが、平均時速100キロで、貨物が当方に向けて運ばれています。

(航空機で運送されますが、倉庫や税関申告等で止まることもありますので平均時速が100キロになります。)

 次に、弊社からのお客様への配達状況です。

 国内のお客様には、郵便局 ゆうパック定形外郵便ヤマト運輸 宅急便を使用して配達していますが特に大きな遅延はありません。

 しかし、単発的に配送の営業所でコロナ感染者が出ると、数日その営業所は、消毒等で業務停止になるので、その場合は、配達遅延になります。

 次に海外のお客様への配送です。これは大きな影響が出ています。 

郵便局の EMS(国際速達郵便)を使用していますが、航空便の大幅減便で殆どの国に配達できない状況になっています。

従って当分の間、海外のお客様には、販売できない状況になっています。

また、EBAY でも販売していましたが、暫定的に撤退しています。

配送についてご不明の点があれば、ご連絡下さい。

緊急事態宣言が6月上旬まで延長になるようで、我慢の時期が続きますが、皆様もウイルス感染には十分お気をつけ下さい。

 

★ノースウエスト トレーディングのスピーカーパーツをよろしくお願い致します。

政府の緊急事態宣言が出てから2週間以上経過いたました。何とか感染拡大を抑え込んでほしいものです。

私の方は、パラゴン製作再開までの充電期間で、販売の仕事がない時は、自宅周りを清掃をしたり、300Bシングルアンプの製作したりしています。

そのアンプ製作ですが、AC電源回路を配線したところで、作業がストップしています。

というのは、アース回路をどうするか思案中だからです。 

 

いろんなアンプ製作の大家の先生の回路を参考にしています。アース回路は、佐久間先生のアース母線回路を参考しようと思っています。 どのようにすれば、配線が音質に効果的なのか、試行錯誤するのがパズルのようで楽しいのです。

AC回路の配線は完了して、パイロットランプが点灯したところまで確認しました。

真ん中と右の開口は、それぞれチヨークと出力トランスの開口です。 現在2A3シングルアンプに繋いでエージング中ですので、

配線までこのままに作業を進めます。

AC電源の配線には、16AWGの太い銅単線を使用しました。このワイヤーは、1920~30年代の古い電線であり絶縁が心配なので

熱収縮チューブを被せています。

先日、お客様のもとへパラゴンレプリカを納品いたしました。たいへんありがたいことにお礼のお言葉とお写真が送られてきました。 そのお写真を見て、制作の苦労が思い出されて安堵いたしました。 2月から続いているコロナ騒動の時期も重なり、納期がたいへん遅れまして、 お客様には、多大なご心配をおかけしていましたので、より感慨深いのです。お客様には大変感謝しています。

 

この写真を見ただけでかなり広いリスニングルームということが分かります。 壁面・床・天井のすべて木でくみ上げられた素晴らしいお部屋です。

 このパラゴンレプリカの概要ですが。 米松合板仕様です。 ウォルナット板目の突板にマホガニー色のステインを使用しています。 AB級19㎜マリン米松合板を約80%の箇所に使用しています。 意外と思われるかもしれませんが、米松合板は、パーチクルボードよりも約20%軽いので響きが明るく軽いようです。パーチクルボードを、拳骨で叩くと「ボン」と低い音ですが、米松合板では「コンまたはカン」ようなややかん高い音が出ます。それが、米松合板は響きが良いと言われている理由のようです。

向こう側にDD55 エベレストと三菱NHKモニターが見えます。 どちらも音の傾向は全く違いますが、名機ですね。 

レコードジャケットからお客様は、ジャズレコード愛好家ということが分かります。

DD55エベレストや三菱NHKモニターが小さく見えるたいへん広いお部屋です。 まさに大型スピーカに最適なお部屋ですね。

広いお部屋は、空間の容積が大きいので、制約なく開放的に鳴るようです。

天井も、開放的な構造になっています。おそらくこの構造を採用したのは、大きいスピーカーを良い音で鳴らす目的でお部屋を設計されたと思います。床面積が広いので、スパンを支えるため巨大な梁が交差しています。

 新型コロナウイルス感染が怖くて、どこにも出かけず作業場でアンプ製作しています。

配線材料が先週届いたので、パーツの取付を始めました。 

 

3本の真空管を挿してみました。シャーシの色はトランスケースにに合わせてシルバーハンマートーンです。

伊藤アンプのパーツ配置のデザインを取り入れたのですが、その通りに真空管を配置したら接近し過ぎにも見えます。

 しかしこのような縦長のデザインも悪くないです。

中心にサンガモの電流計を配置しました。アンプが重いのですべての操作は、前面で操作できるようにスイッチ等配置しました。

内部のサブシャーシには、メタルクラッド抵抗など取り付けました。

 

昨日、完成したパラゴンレプリカをお客様へ出荷いたしました。

いつも思う感想です。 

約3か月間の制作期間に丹精込めて制作したので、わが子を旅立たせる気分と思われるとお考えでしょうが実は違います。

学生時代の試験が終わった直後のやり切った感に近いのです。 試験が終わって解放され別の作業も行いたい気分なのです。

 

本体はパレットに載せています。 狭いところも通れるように脚をすべて外しています。

段ボ―るを巻きました。

リフレクター板も確り梱包します。

輸送はヤマトホームコンビニエンスにお願いしています。 全部で5個口の貨物です。

 国家元首・俳優・スポーツ選手などが感染して、世の中たいへん心配な状況になってきました。 

1週間前くらいに歩き花見の映像が放送されていましたが、その時に国民全体の気の緩みが感じられました。

今週は、一転して第二波の感染の波が日本を襲う気配で、首都圏は外出禁止命令が出そうです。

皆様十分お気をつけ下さい。   

 

 さて、来週の出荷に向けて、パラゴンレプリカの作業を行っています。 今日は、ホーンのチェックを行いました。 

ホーンはこれまで、木製のダミードライバーに取り付けて調整してきました。 最後に本物のドライバーを実装して

確認しました。 音出しするのではなく、取付ボルト穴のピッチの確認です。

ドライバーはTAD4001です。実は、このドライバーは、奥行きが375より長いので、製作しているパラゴンレプリカは、片方あたり

19㎜(左右で38㎜)横幅を伸ばしています。横幅を伸ばすとバランスが崩れるのですが、脚を長くするなどしてプロポ―ション

良くなるようにしています。 

075用のハウジングも取り付けました。前面に黒のサランネットを被せて取り付けています。

左の穴は、375用です。重いドライバーを支える箇所なのでフェルトを貼っています。

またこの写真ではよく見えませんが、375等を両側から包み込むような形状のクランプで確りと保持します。

裏側から見た075用のハウジングです。これも19㎜厚米松合板製です。 小さい木ネジ4本で075等を取り付けます。

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今日は、別個に製作した左右箱本体にリフレクター板を初めて装着してみました。

設計図通り制作しても木材ですから多少の変形があり、現物合わせで調整する作業なのです。

 

リフレクター板は薄い板を曲げたものですが、真ん中に装着すると見た目が堂々とします。

右の箱です。

左の箱です。

右側の底板ですが、溝を掘ってありそこにリフレクター板を差し込みます。 なおリフレクター板の後に4個の楔を取り付けて

約5ミリの空気層を設けるようになっています。

右側の軒先です。見えませんが、リフレクター板を差し込むときに傷がつかないようにフェルトを貼っています。

右側天板です。きちっとリフレクター板が下まで下がっています。まだ塗装は完了していない状態です。

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パラゴンレプリカ製作も終盤です。 

約2週間先の出荷に向けてフロントレッグ トップを取付けてみました。

この部分は分解して納品するので、 お客様が同じように組立られるように、調整するのです。

 ポイントは、トップを支える金具のネジ位置です。

左のフロントレッグの調整を行っています。

オフセンターになっている木ネジです。センターではなく少し左によっています。センターならば設置し易いのですが

オフセンターになっているのです。ここの微妙な調整が難しいのです。

 直立させることが難しいのです。

ブラックウォルナットの良い木目が出ています。

 

★ノースウエスト トレーディングのスピーカーパーツをよろしくお願い致します

 世の中たいへんな状況ですね。経済の落ち込みも心配ですね。

一刻も早く終息され、元の世の中に戻ることを切に望みます。

 パラゴンレプリカの納品に向けて終盤の製作を行っています。

フロントレッグ リアレッグ の取付と調整を行いました。

とくにフロントレッグは、直立させないと残念な姿になりますね。

 

リアレッグを左右4本取付ました。 取付位置は、図面で指示されています。

リアレッグは、重い本体を支えますので強固に3カ所ボルトで取付ています。 高さ調整ができるアジャスターボルト付です。

フロントレッグ上部の取付は、360°全方位の中で直立させないといけないので難しいのです。

塗装は、途中です。完成ではありませんので、修正箇所があります。

 

 

 

アルテック416や515ウーハーにはフレームが2種類あります。

それは、旧いフレームの38㎝口径とやや新しい40㎝口径のフレームがあるからです。

この度40㎝口径用のガスケットが新入荷致しました。

 従来は、ウレタンの粒を固めたものでしたが、新製品は、密度のあるウレタン製になりました。

 型番GFS 1530NEW として販売いたします。 

価格は従来と変わらず2本分(16個)2,590円(税込・送料別途)です。

 

左が従来品です。右が新製品です。 見た感じが良くなりました。

★ノースウエスト トレーディングのスピーカーパーツをよろしくお願い致します

 

 

 

 

大分でもコロナウイルス感染者がとうとう出ました。

どこにも行かず黙々と製作進めています。

昨日は、ホーンの短辺を削ってフロントレッグの上部を取り付けてみました。

 

フロントレッグの上部のパーツ加工は、パラゴン製作の中一番難しい箇所です。 ホーンに取り付けるための溝のカットが特に

難しいのです。

フロントレッグの上部の材質は、ウォルナット材です。

本体には、大体このような方向で取り付けします。リフレクター板に向けて音を発してから、反射させて視聴者に音を届けます。

ホーンは、金具のネジ穴を掘って、その後表面を研磨します。

 

中音のアルミホーンの研磨を行いました。 

ホーンは鋳型から取り出した状態で鋳造所から入荷します。

そのままでは、使えないので、パラゴン用にペーパーで研磨加工します。

ドライバーの取付口です。 ここの表面は、平らに研磨しました。アルミ材は、柔らかいのですが、ペーパーで研磨するのは

時間がかかります。

ホーンの音の出口です。 ここもパラゴン特有のゴールドの塗装が施されます。

このように研磨面は、ピッタリとレベルが出ています。

左が研磨後、右が、研磨前です。研磨前は表面がザラザラです。

左が研磨後、右が、研磨前です。研磨前は表面がザラザラです。

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現在製作しているパラゴンレプリカは、塗装の工程に入っています。

内部は既に艶消し黒に塗装しました。 内部の塗装は完了しました。

ここで注目してもらいたい点は、アウターホーンの出口付近の仕上げです。

この部分は、見えるところなので、滑らかに研磨して塗装しています。

オリジナルも同様です。

左ボックスです。

アウタ―ホーンの出口部分です。これから突板部分に重ね塗りするので境界にマスキングテープを貼っています。

艶消し黒を重ね塗りして滑らかにしています。

 

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フロントレッグの製作中ですが、ペーパーで研磨して 着色すると劇的に変化します。 だから楽しい工程なのです。

厚さ60㎜のブラックウォルナット材のブロックからカットしました。 ブロック材から完成までの歩留まりほぼ50%です。

粗削りが完了したところです。  これから、横にオリジナルの見本を置いて細部を見比べながら、ペーパーで研磨しました。

研磨後、着色して下塗りを行いました。

縦の良い木目です。

本体内部も艶消し黒で塗装しました。

 

ここ数日、ウォルナット材と格闘しています。フロントレッグをブロック材から削り出しています。

本当は、ウォルナット材は、削り易い素材ですので、実に楽しい作業なのです。

よく切れる刃物で、削る楽しさは、時間がたつのも忘れさせるほどです。

この削り作業をやっていると木工作業の楽しさを実感できるのです。

 

 

先日入荷した、ブラックウォルナット材からフロントレッグを切り出しました。

左がオリジナルです。 各部を計測して同じようにカットしています。

オリジナルとサイズが違うと、上部の小さいパーツが直立出来なくなり、残念な姿になりますので、

正確なカットが必要なのです。

フロントレッグ上部のパーツです。このように美しいカーブでカット出来れば半分成功です。

後の溝も同時に、カットしています。傾斜角なので、かなり難しいです。

 今製作しているパラゴンレプリカのフロントレッグに使用するウォルナット材が入荷致しました。

フロントレッグには、ウォルナット材の無垢材を使用します。

厚さが、60㎜以上のブロック材が必要でいつも入手に苦労します。

また、歩留まりが悪く材積の約半分は廃棄になります。 やはりその形状から歩留まりが悪いのです。

従って、1950年代後半から製造されていたパラゴンも、部分的に部材を貼り合わせたフロントレッグを 製作していたのです。

その時代のアメリカ国内でさえ大きいブロック材の入手困難なために、

1本のウォルナット材から削り出したフロントレッグは製作されて無いようです。  

次に樹種ですが、正式には、アメリカ産のブラックウォルナット材を使用します。

 この材は、世界の3大銘木の一つであるだけあって、すべてに優れています。 

製作者の観点になりますが、とにかく削っていて楽しい材です。

よく切れる刃物で削ると、思うように削れて、削った肌がきれいです。

 

長さ90㎝、幅27㎝、厚さ6㎝のブラックウォルナット材です。この材から4本分のフロントレッグのパーツを製作します。

残念ながら材積の約半分は廃棄です。この材殆ど欠点がありません。

詰まった滑らかな材質です。

こちらの白い材は、国内産のクルミ材です。正確に樹種は分かりません。沢クルミか鬼クルミでしょう。

オリジナルのフロントレッグです。これを横に置いて削ります。

このように見えないところで、材を接着しています。 厚い部分は、60㎜あります。

 

  ★ノースウエスト トレーディングのスピーカーパーツをよろしくお願い致します。

久しぶりにパラゴンレプリカの製作についてです。

今月末出荷を目標に進めています。塗装を始めたところです。

冬場は乾燥して塗装に向いていますが、低温には注意が必要です。 

やはり10度以下になると、水性塗料は乾きが良くないようです。 

 

前面にカーブしたパネルを接着剤と木ネジで取り付けたのでボックスが一段と強固になりました。

右側面は、試験的にサンドペーパーを掛けてみました。

米松合板仕様なので、独特の木目が見えます。

良く見えませんが、軒の部分は、突板の木目が流れるよう(連続するように)に貼っています。

JBLのオリジナルの設計図には、木目の方向が指示されていますのでその通り制作しています。

センターを中心として左右対称になるように突板を貼っています。広い面の突板貼りは皺が出やすく難しいのです。